罪悪感と自己嫌悪を打ち破る出会い /#14

takeと初めて会うことになった優美

その日は、落ち着かなくソワソワと…

会って直ぐにホテルに直行という約束なので

普段、身に着けないであろう下着も購入して

アンダーヘアーの手入れまでして

待ちきれない衝動にかられ

約束の15時までは、まだ30分以上もあるのに

待ち合わせである場所に、近づいていく優美

そこは、待ち合わせの場所でけっこう有名なところで

多くの人が居る…容姿、服装は聞いているので

見てみるとさすがにまだ来ていないよう…

すると…聞いていた服装と容姿の男性が噴水の近くで立ち止まる

(…あっ、あの人かな?)

優美が想像していた感じと全く違う、40代には見えない

容姿と服装…近くのベンチに腰をおろしたから間違いない…

(…どうしよう、声かけて違う人だったら凄く恥ずかしいし…)

スマートホンをさわりだす男性…

何気に、違うベンチに座る優美

(間違いない…あの人だ)

自分が想像していたよりも、かなり印象がいい~

…でも、もし私を気に入らなかったら…どうしよう

思い切ってスマホを取り出し、

メッセージアプリで彼に連絡をしてみる

mike『ちょっと早く着いちゃった!』

直ぐに返信が…

take『えっ!もう?僕も!』

mike『多分間違いないと思うんだけど…帽子取ってみてくれる?』

男性は、少し躊躇して…帽子を取る

(あっ…)

少し寂しくなった頭髪が…のぞかせる

表情を変えずに、すぐに帽子を被るtake

彼に気づかれないように、腰をあげゆっくり彼に近づいていく優美

『こんにちは!』

『あっ!mikeちゃん?』

『はい!』

『はじめまして…じゃないよね?(笑)』

『こんな禿げたおじさんでも大丈夫?』

『ぜんぜん気にしない!』

『会うのは初めてだけど、初めてじゃない(笑)』

満面の笑みをtakeに投げかける優美

『じゃあ行こうか!』

『うんっ♪』

待ち合わせの時間より早く、2人は巡り合う

傍から見ると、2人は親子のようにも見える

言葉少なげに歩く2人…ホテル街に入ると

2人は怪しげな2人に変わってくる

mikeの手を握り、takeがmikeを見つめ

目が合うと、ゆっくり頷くmike

2人はホテルの中に消えていくのであった…

『こんな昼間から…いっぱい埋まっているなぁ…』

『そういう…私たちもそうじゃない!』

数多く明かりが消えているパネルから

一つの部屋を押し、エレベーターに手をつないで行く2人

優斗への罪悪感が、押し寄せてきたが

それをも上回る、ドキドキした気持ち

エレベーターの扉が開くと、遠くで点滅している部屋のランプ

胸の鼓動が激しく…今度は自己嫌悪が押し寄せてくる

彼が部屋のノブを回し、ガチャっとする音が優美の耳に響き渡る

罪悪感と自己嫌悪が怒涛のように押し寄せた、その時

ドアがガチャっと閉まると…同時に

彼が覆い被さって、柔らかい優美の唇をかき分けて舌を絡めてくる

罪悪感・自己嫌悪なんかは、一気に消えてしまった

優美であった…