息子の自慰から目覚めた…咲くことを忘れた蕾/ #1

私の名は坂下玲美子

商社に勤める真面目一筋の主人と暮らし、もう20年を過ぎた

子供は、大学受験を迎える年ごろの息子が一人

父親の影響か、親を困らせることもなく育ってくれている

何一つ不自由のない生活、毎朝…朝ごはんをつくり

主人と息子は、大学受験や学校生活の話で盛り上がり

仲も非常にいい~

主人と息子を送り出した後は、身体に染み付いたスケジュールで家事を済ませ

昼を過ぎた頃に、ゆっくり一人の昼食

息子が高校に入るまでは、主人の仕事が転勤続きで

仲良く出来る…ママ友らしき友達は一人もいない

2人の食事以外に、こっそり買った食材で作る昼食が

玲美子の唯一の楽しみでもある。

ワイドショー、昼ドラ、録画して番組を観て

昼3時ごろに、2人の為に献立て考えながら買い物に…

2人が帰ってくると、夜の食卓は息子と主人は楽しそうに

私も一緒に話すが、何故か蚊帳の外のように感じてしまう。

新婚当初は、仕事は家に持ち帰りたくないと言っていた主人

今では部下を沢山もつ、管理職になったせいか

時折、携帯電話で部下を叱責しているのだろうか

声を荒げに会話をしている時がある

子煩悩な父親で…なにひとつ、不満の無い生活

…のはず…

でも…何かが物足りない

今でも主人と同じ部屋で寝ているが

息子が中学生になった頃から、夜の生活が一度もない

よく旦那が求めるけど、妻が拒むようになりセックスレスになっちゃうって話をよく聞くが

我が家の場合は、逆かな…

疲れ切ったようにベットに潜り込む主人、

毎日ではないが…悶々とする日がある

でもベットに潜りこんで直ぐに寝息を立てる

主人の肩は叩けない…

そんな寝れない…ある夜

ふと…息子が受験勉強頑張っているんだろうなと…夜食を作って

部屋を訪れてみると…

息子が…勉強机で下着を膝までずらして…

スマートフォンを凝視している

右手には、いきり立ち赤く膨らんだ一物が…

…見てはいけないものを…

動揺を抑えながら、気付かぬようにそっとドアを閉め

キッチンのダイニングテーブルの上に、夜食とメモを置いて

いつまでも子供と思っていた…でも年ごろだから~

動揺を鎮めるために、自問自答を繰り返し

ベットに戻る玲美子…

スヤスヤと軽くいびきを立て、寝ている主人

動揺を抑えられない玲美子は、主人の啓一を肩を揺らして起こす

『ねぇ…』

何度かゆらして、寝ぼけ眼でおきる啓一

『ん…どうした?』

『健人(息子)が…』

『健人がどうした?』

『さっき夜食持っていったら…下着おろして…』

『あ~っ!(笑)それで、お前は何か健人に言ったのか?』

『ううぅん!気づかれないようそっと出てきた』

『うん!それでいい!絶対、健人にはそのこと言うんじゃねぇよ、あいつも年ごろだから…それがあって普通だから』

『わかった!…あなたもそうだった?』

『そりゃ~男だからな…』

…しばらく沈黙が続き…

健人が察知したのか…

『じゃぁ…朝早いし寝るわ…』

『久しぶりに出しとかない?』

『おやすみ…』

背中を向ける啓一…勇気を出して言った玲美子だったが

もう私からは言えないし誘えない

そう思う、玲美子であった…

<PR>